中崎30S狙う!残り4試合あと「2」
広島の中崎翔太投手(23)が9月30日、30セーブ到達に意欲をみせた。シーズン途中から守護神を務め、ここまで28セーブ。達成すれば、チームの日本投手では09年の永川勝浩以来だ。残りは4試合。CS出場を勝ち取るとともに、個人記録でも大台突破を目指す。
「しっかりと抑えて、チームに貢献すれば結果はついてくる」。表情を引き締めて力強く言い切った。
開幕直後はセットアッパーを任されたが、ヒースの不振により守護神に抜てき。大役に慣れ、心技体が充実してきた後半戦は抜群の安定感だ。球宴後7月21日の中日戦(マツダスタジアム)から9月29日のヤクルト戦(神宮)まで28試合に登板し、防御率は0・66。9月は無失点だった。
チーム最後の砦(とりで)。重圧がかかるポジション。だが、どんな状況でも平常心を維持できるのは、気持ちの割り切りができているから。「僕が打たれたら負ける。それははっきりしている。だから何も考えていない」。自分の力を出し切ることだけに集中してきた。
この日は休日を返上しマツダスタジアムで体を動かした。「全部投げるつもり。チームの勝ちに貢献したい」。たくましさを増した右腕が、残り4試合、フル回転する。