緒方監督「やらないと」クジ引き任せろ
広島・緒方孝市監督(46)が22日のドラフト会議で1位指名選手が抽選になった場合、くじ引きを担うことが21日、決まった。指揮官は自身初の大役に、「楽しみな選手というのは間違いなく抽選になるものだから」と、腕をぶした。
新監督就任直後だった昨年は、尾形スカウトが1位指名で4球団が重複した早大・有原(現日本ハム)のくじを外す光景を目の当たりにした。「佳紀(尾形スカウト)が外して戻って来た顔が気の毒なくらいだった。これは自分がやらないといけない。そういう思いがあった」と話した。
今季は4位に沈んだ。来季に向け、この日のスカウト会議では、即戦力選手の上位指名を訴えた。1位指名候補は大商大・岡田、県岐阜商・高橋、仙台大・熊原の3投手。いずれも競合の可能性はある。
13年は大瀬良を3球団競合の末、田村スカウトが引き当てた。12年は野村監督(当時)がくじを引いたが、1位指名で東福岡・森(現楽天)、外れ1位指名でNTT西日本・増田(現西武)と、いずれも2球団競合の抽選で2連敗。広島の監督がくじ引きに臨めば3年ぶりとなる。
22日に向け、緒方監督は「験担ぎ?そりゃあるよ。それは引いたら言う。引かないと意味がない」と、並々ならぬ決意を口にした。