ドラ5西川龍馬 94世代藤浪も大谷も討つ
広島ドラフト5位指名の西川龍馬内野手(20)=王子=が27日、同4位指名の船越涼太捕手(21)=王子=とともに、愛知県春日井市の王子製紙で指名あいさつを受けた。対戦したい投手に阪神・藤浪、日本ハム・大谷を指名。同級生討ちに強い意欲を示し、近い将来に船越との“王子コンビ”でセンターラインを形成することを誓った。
藤浪、大谷を打ち砕く-。西川は指名あいさつを終え「ようやくプロになるんだという実感が湧いてきました。早く1軍で活躍して期待に応えたい」と目を輝かせた。
プロの舞台に視線を向けた時、意識するのは同級生の存在だ。
「同級生には負けたくない気持ちが強いんです。藤浪、大谷?勝負するからには負けたくありません。対戦するのが楽しみです」。
5月の都市対抗東海地区予選では、オリックスに4位指名された同級生のトヨタ自動車・青山から右越え本塁打。プロ3年目にして両リーグを代表する右腕になった藤浪、大谷の実力は認めるが、気後れするつもりはない。
今年からバットを寝かせるよう構えを変えたことで確実性が向上。176センチ、68キロと細身だが「ツボにはまれば本塁打にする」(王子・稲場監督)とパンチ力も兼ね備える。持ち味は俊足巧打に堅守。担当の松本スカウトは「三拍子そろった東出タイプ」と、今季限りで現役を引退し、来季からコーチ専任になる敦賀気比の大先輩に例えた。
西川には心強い先輩が2人いる。1人は東出コーチ。指名直後に敦賀気比の関係者を通じて「頑張れ」と激励された。「まだまだ足りないところはある。先輩を目標に頑張っていきたい」と大いなる野望を抱いた。
もう1人は1つ年上で、4位指名された同僚の船越だ。22日のドラフト指名を受けた夜には、2人で会食し健闘を誓い合った。「船越さんが捕手、僕が遊撃を守れればベストだと思う」と、2人でセンターラインを形成する日を思い描いた。
藤浪、大谷を打てるようになれば、“王子コンビ”躍進の日も近い。鯉党に向け「1軍で勝利に貢献して、応援してもらえるようになりたい」と、抱負を口にした。