鯉ドラ6オスカル好救援 日本一王手だ
「社会人野球・日本選手権準決勝、ホンダ1-0大阪ガス」(8日、京セラドーム大阪)
ホンダ(埼玉)が大阪ガス(大阪)にサヨナラ勝ちし、2009年以来6年ぶりの決勝進出を果たした。広島がドラフト6位指名した仲尾次オスカル投手(24)は六回から2番手で登板し、2回1/3を無失点。相手の懐を厳しく突く制球力が光った。30年ぶりの優勝を目指し、伯和ビクトリーズ(広島)に快勝した日本生命(大阪)と9日の決勝で対戦する。
満面の笑みでベンチから飛び出した。劇的なサヨナラ勝ちでの決勝進出。リリーフで無失点のバトンをつないだオスカルは「流れを変える投球をしたかった。とにかく攻めて、攻めていけた」と納得の表情を浮かべる。
六回から2番手でマウンドに上がった。1死から右前打で走者を許したが「スライダーが狙われていたので、直球主体に切り替えた」。最速141キロの直球を相手の懐に勢いよく投げ込み、決め球のチェンジアップで凡打の山を築いた。
2回1/3を無失点に抑え「日本一を達成してプロの世界に行くのが最高の流れです」とオスカル。9日の決勝で勝てば30年ぶりの優勝となる。そのシナリオを現実にするために、社会人最後の試合で目いっぱい左腕を振り抜く。