“丸”っきり変える!休日返上巻き返す
広島・丸佳浩外野手(26)が15日、宮崎・日南市の天福球場で自主練習を行い、今秋の手応えを口にした。打撃、走塁を磨き直す一方で、守備でも新たな取り組みへの成果を明かした。巻き返しを誓う来季。走攻守の好感触をさらに高めるべく、16日からの秋季キャンプ最終クールに臨む。
黙々とランニングを続ける姿に、来季にかける決意がにじみ出た。丸がキャンプ休日を返上し、天福球場で汗を流した。休日返上は珍しくなく「いつもと一緒」と受け流しつつ、今秋の成果については「順調ですよ」と手応えを口にした。
2年連続で全試合出場も、昨季の打率・310から・249まで大きく数字を落とした打撃を猛省。今秋は打ちにいく際に左足のかかとに体重がかかり過ぎる悪癖を修正中だ。また、15盗塁にとどまった走塁面も不本意で、リード時の体勢を見直している。
そしてもう一つ。守備でも新たな取り組みに励む。「今までと違うやり方。知らなかった面を教わっている。(3年連続で)ゴールデングラブ賞を取れましたが、もっと高いレベルでやりたい」と意欲を示した。
新任の河田外野守備走塁コーチと、ゴロの打球を前進して処理する練習を重ねている。以前はグラブを引きながら処理していたが、膝より前にグラブを出し素早く送球体勢に入るよう心がけている。
河田コーチは「バウンドが合う時は勝負していい。丸はグラブを引いて捕球する際、頭が下がって投げるまでの体勢が苦しくなっている」と説明した。
来季からのルール変更により、捕手は本塁上でブロックができなくなる。丸は「補殺は確実に減るでしょうが、少しでも正確性を上げていく」と意欲十分。来季は走攻守、すべての面で生まれ変わり、輝きを取り戻すつもりだ。