東出が決意表明!コーチで恩返しする
今季限りで現役を引退し、打撃コーチに就任した広島・東出輝裕コーチ(35)が23日、マツダスタジアムでのファン感謝デーに参加。ファンとの別れを惜しみつつ、同級生の梵、永川と行ったトークショーでは新任コーチとしての意気込みを語った。
超満員のスタンドから浴びた大きな拍手に、東出の頬はほころんだ。引退試合は自身の意向で行わず、この日のファン感謝デーを1つの区切りとした。鯉党のぬくもりが、うれしかった。
同い年の梵、永川と参加したトークショー。現役時代を振り返る映像が大型ビジョンに映し出され、昔話に花を咲かせた。最も思い出に残っているのは若手時代、試合後に旧広島市民球場から三篠寮まで歩いて帰ったこと。「タクシーに乗る元気もなかった。トボトボと歩いた。それ(悔しさ)が今の支えになっている」。98年度ドラフト同期入団の新井からサプライズで花束を受け取り、「コーチとしてカープのために頑張ってほしい。お疲れさん!」とエールを送られた。
日南での秋季キャンプでは、下水流や鈴木誠らに積極的に声をかけた。通算1366安打を放ったバットマン。積み重ねた経験から得た打撃技術を、若鯉に惜しみなく伝えた。
「17年間、暖かい声援をありがとうございました。これからはコーチとして後輩を指導していきたい。未熟なので選手と一緒に勉強しながら自分も成長していきたい」。チームを勝利に導く選手を育てるのが仕事。第2の野球人生へ向け、力強く決意表明した。