マエケン鯉投最多3度目ベストナイン
広島・前田健太投手(27)が24日、セ・リーグ投手部門で2年ぶりにベストナインに選出された。3度目の受賞は、広島の投手では北別府(82年、86年)を抜いて最多回数。
また1つ球団史を塗り替えてみせた。「ベストの布陣を選ぶ中で選ばれて光栄。北別府さんの名前の上に自分の名前が来てうれしい」。前田は声を弾ませた。
今季は安定感抜群の投球でチームを引っ張った。24年ぶりの優勝こそ逃したが、15勝(8敗)で5年ぶりの最多勝。さらに沢村賞、ゴールデン・グラブ賞を獲得した。ベストナインのタイトルも加わり、これで4冠目。充実した1年だったことを裏付ける。
シーズン終了後には野球の国際大会「プレミア12」に参加。日の丸を背負い、主戦投手として国のために右腕を振った。1次ラウンド・メキシコ戦と準々決勝・プエルトリコ戦に先発し、いずれも勝利に導く快投劇。台湾のマウンドでも高い適応力をみせ「自分の力を出せたのは自信になる」と言い切った。
常々「球団記録と呼ばれるものは全部、僕が塗り替えたい」と言い続け、それを有言実行し続けてきた前田。絶対的エースとして恥じない姿を披露した2015年だった。