安部誓った 来季こそレギュラー獲る
広島・安部友裕内野手(26)が27日、マツダスタジアムで自主トレを行い、三塁のレギュラー奪取に強い意欲を見せた。秋季キャンプではバットを指3本分短く持つ打撃で結果を残した。今オフはその打撃を固める。
確かな手応えを感じている。安部は「引きつけて打てるし、タイミングの取り方がよくなった。キャンプでやったことを継続していきたい」と意気込んだ。力強く振ることを優先し、グリップいっぱいまで持っていた今季は、打率・243で出塁率も・254に終わった。石井打撃コーチの提案で10月の秋季練習から短く持つスタイルに挑戦している。
秋季キャンプを、満身創痍(そうい)の中で完走したことも自信になった。キャンプイン直後に右腕に炎症が起こり、約1週間、バットが強く握れない日々を過ごした。それでも「リタイアしたらレギュラーの道が遠くなる」と激痛に耐えた。紅白戦でもコンスタントに安打を放ち、存在感を示した。
スーパーサブの木村が海外FA権を行使。球団は宣言残留を認めない方針で、退団は確実だ。内外野を守れるという部分で共通点がある安部は出場機会の増加が見込まれるが、目指すのはあくまでも三塁だ。「レギュラーを取るということしか頭にない。春季キャンプで結果を残したい」。険しい道を乗り越えるため、安打を量産してみせる。