マエケン獲りDバックス筆頭10球団か

 広島は4日、メジャー挑戦を希望する前田健太投手(27)について、ポスティングシステムを利用した移籍を容認する意向を発表した。球団は来週中にもNPBを通じてMLBにポスティングを申請し、譲渡金は上限の2000万ドル(約24億6000万円)に設定すると見られる。先発投手補強が課題のメジャー10球団程度が入札に応じると予想され、日本のエースをめぐる争奪戦が展開されそうだ。

 メジャー各球団が先発陣の強化を進める中、上限2000万ドルの譲渡金を必要とする前田の獲得に動くのは、全体のおよそ三分の一の10球団前後と見られる。7日(日本時間8日)からのウインターミーティングで、動きが本格化しそうだ。

 球団幹部が来日し、前田獲りを公言しているダイヤモンドバックスを筆頭に、広島と太いパイプを持ち今季のワールドシリーズ覇者のロイヤルズ。日本の市場開拓を目指すパドレス、さらにはエンゼルス、レンジャーズ、ヤンキース、カブス、ドジャース、ジャイアンツなどだ。

 ただし、カブスは総額8000万(約98億4000万円)~1億ドル(約123億円)の契約を望んでいるサマージャの獲得に本腰を入れ、ドジャースとジャイアンツは今オフ最大の目玉投手、グリンキー争奪戦の真っ最中と言われており、“本命”との交渉次第で前田にシフトするとの見方が有力だ。

 メジャーでの前田の評価は「先発3番手以降」。セールスポイントは卓越した投球術を証明する日本での実績と、27歳という若さだ。2年前に同制度でヤンキース入りし、「先発3番手」と言われながらエースとなった、同い年の田中の存在もプラス材料だ。

 今オフ、投手に対する評価の基準となっているのが、ブルージェイズと3年3600万ドル(約44億2800万円)で合意したハップ。今季の成績は11勝8敗、防御率3・61。“10勝10敗の投手”が1年平均1200万ドルの好条件を手にできるという“相場”がつくられた。

 「私の知る限り、今オフのFA市場ほど先発投手が充実した年はない」と言い切るのはマリナーズのディポトGM。総額100億円以上の条件を求める投手が多数存在する中での駆け引き。一部の米サイトは前田の契約を5年6000万ドル(約73億8000万円)と予想するが、“今季の相場”や譲渡金の負担、そして、メジャー流ローテーションへの不安を考慮すれば、4年4000万ドル(約49億2000万円)程度が妥当か。

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