緒方監督 マエケン応援&大瀬良に期待
広島・緒方孝市監督(46)が5日、前田健太投手(27)のポスティングシステムでの米大リーグ移籍が容認されたことを受け、来季投手陣の柱として、大瀬良大地投手(24)の名前を挙げ、2桁勝利を期待した。さらに前田が抜けた穴を、新人、若手、中堅、全員で埋める覚悟を示した。この日は広島市内のホテルで行われた「広島カープOB会懇親会」に出席した。
前田の大リーグ挑戦を受け、緒方監督が初めて口を開いた。
「全てが決まったわけではないが、彼が決断し、夢をかなえるのは応援する。後押しする」
さらに「彼の活躍がチームの刺激になるし、チームの活躍が彼の刺激になるのでは。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)して戦おう」とエールを送った。
エースが抜けるのは当然、チームにとって痛手。しかし、前を向くしかない。マエケンに代わる来季以降の柱として、指揮官は大瀬良に大きな期待を寄せた。
「(大瀬良)大地に負担をかけるつもりはない。15勝してくれとは思っていない。2桁は勝ってくれるはず」
偉大なエースの穴は、大瀬良だけで埋められるものではない。「新人、若手、中堅がチャンスだと思って“よっしゃ”と思うことをこちらとしては期待したい」と他の投手陣の奮起を促した。
14、15年と開幕投手を務めた前田。来季開幕について畝投手コーチは「誰にでもチャンスはある。競っていってほしい」と話した。「先発のキーが絶対にいる。ドラフト1位、2位には頑張ってもらいたい」と、1位・岡田明丈投手(大商大)、2位・横山弘樹投手(NTT東日本)ら新人も含めた激しいローテ争いを期待。投手陣一丸となって、エースの穴を埋める。