マエケン最大6年111億円大型契約も
大リーグ関係者や代理人が一堂に会するウインターミーティングが7日(日本時間8日)、スタートした。ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す広島・前田健太投手(27)の動向が注目される中、同投手を調査してきたメジャー関係者は1年平均1500万ドル(約18億5000万円)、最長で6年の大型契約に譲渡金2000万ドル(約24億6000万円)を合わせた1億1000万ドル(約135億円)が動くと予想した。
その質の高い投球を間近で見てきたからこそ断言できる。前田の獲得に必要な資金。エース右腕を調査してきたあるメジャー関係者は「1年平均1500万ドル。年数は5~6年。譲渡金を合わせて1億ドル(約123億円)を超えても不思議ではない」と言った。
日々目まぐるしく変化している先発投手の市場。米メディアは前田獲得に動く可能性のある球団として、ジャイアンツとドジャースなどを挙げている。その一方で岩隈の引き留めに失敗したマリナーズはこの日、レッドソックスとのトレードで左腕マイリーを獲得し先発陣を補強した。
この日前田の争奪戦に加わる可能性を示唆したのは以前から前田にラブコールを送っていたダイヤモンドバックスだ。超目玉FAのグリンキーと6年254億円で合意したことから前田獲得を見送ったと思われたが、ダ軍関係者は「資金は制限されるが、交渉の席につく可能性はある」。他球団の関係者も「ダイヤモンドバックスの評価は高く、獲得に動くはず」と警戒した。
前田の代理人を務めるアダム・カッツ氏らはこの日会見。具体的な日程こそ明言しなかったが「間もなく(交渉が)始まると思う」と話した。FA市場にはクエト、リーク、チェンといった大型契約が確実な好投手が残っている。補強資金が限られた球団はトレードを画策している。前田獲得に向けてメジャー各球団がし烈な駆け引きを繰り広げている。