広島・新井、阪神・金本監督の話題は…
広島の新井貴浩内野手(38)が16日、広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、4000万増の6000万円で更改した。(金額は推定)
会見の内容は以下の通り。
-サインは。
「しました」
-アップの割合は。
「しっかりと上げていただきました」
-どんな所を評価されたのか。
「1年間よく頑張ってくれたと、言っていただきました」
-具体的には。
「何がということはない。よく頑張ってくれたと言っていただけたので」
-背番号が変わる。
「はい。25番もう一回付けようと言っていただきました」
-話を聞いた時は。
「また自分が付けていいのかなと思ったんですけど、せっかくそう言っていただけたんで、そうしようと思いました」
-25番に対する思い、こだわりは。
「やはり、ずっと入団した当初から付けている番号だったので。思い入れというのはありますね」
-気持ちも新た。
「もう新たになってます。来年に向けて新たな気持ちになって始動していますので」
-今シーズンを振り返ると。
「想像もできないことがたくさん起きた1年でしたし、感動をたくさんいただいた1年でした」
-想像できないこととは、具体的に。
「まさか、大声援で迎えていただいて、いつでも、どこでもすごいたくさん応援していただいて、そういうことは夢にも思ってなかったので。本当にありがとうございますという気持ちですね」
-もう一度勝負がしたいと言って迎えたシーズン。
「勝負させてもらいましたし、自分が勝負したいと思う気持ちももちろんあったんですけど、まさかあんな大声援いただけると思ってなかったので、もうすぐに、ファンの方々を自分が喜ばせたいという気持ちに変わりましたね」
-疲れ、痛みもあった中で、それを押し殺して試合にも出た。
「とにかく、帰って来たからには少しでも力になりたいという気持ちと、ケガで野球ができなくなっても、それでもいいという気持ちでしたので」
-現在、痛みは。
「ないです」
-万全ですか。
「万全ではないです。まだ(左手甲を)脱臼はしてるんで、したままなんですけど。手術すると固定しないといけないんで、そうするとトレーニングとかできないので。痛みがないので、このままやろうと決めました」
-引退するまでそのつもりか。
「そうですね、はい」
-今季の印象深いシーンは。
「開幕戦の代打ですね。それはもう、自分の野球人生の中で一生忘れることのできない出来事でした」
-その理由は。
「帰って来て初めての打席ということで、迎え入れてくれるのかと不安の中で、ベンチからネクストに向かったんですけど、ネクストに出た時にすごい歓声をいただいて、本当にうれしかったですし、足がずっとガクガク震えていました」
-交渉の席で、具体的な話は。
「可能性を秘めた若い選手、いい選手が多いので、本当にそういう選手には頑張ってもらいたいという話はしました」
-チーム編成の話。
「そうですね。そういう話をしている中で、球団の方からは『遠慮せずに、どんどん言ってやってくれ』と言われました」
-聞いてどう思った。
「今年は自分(のこと)で精いっぱいだったので。1年間チームメートと接してみて、この子はどういうふうに考えて、こだわっているのかだいぶ分かって来た。来年(復帰)2年目になりますし、自分にできることがあればやっていこうと思います」
-今オフの目的は。 「もう一回体を一から鍛え直すということで、結構ハードにやってます」
-自主トレとかで特別にしてることは。
「特にないですね。やることはもう、長いことやってますので、やることは分かってますし、特別変わったことはないです。けど、強度という点では、上げていこかということです」
-強度というのは数値のことですか。
「そうですね。トレーニングで自分の体にかける負荷というものを、ケガをする一歩手前ぐらいまで追い込んで。やってます」
-この年齢になって追い込むというのは。
「この年齢だからなのかもしれないですね。年は重ねていくほど体力というのは落ちていきますから。やっぱり、ハードな練習をしないと落ちていく一方なんで。そう思ってやってます」
-来季は残り29安打に迫った通算2000安打も話題になる。
「まだ、30本くらいありますので、正直ピンとこないというか、自分のことのように思えてないです。これが、10本切ったくらいから、だんだん感じるのかと思います」
-来季は、黒田投手の、あと7勝に迫った日米通算200勝もある。盛り上がるシーズン。
「黒田さんも200勝達成されて、僕も2000本打って。優勝できたら最高ですね」
-黒田投手が現役続行を決断してから話をした。
「はい」
-具体的には。
「ここでは言えません(笑)」
-相談されたか。
「相談というのは、日本におられる時はちょくちょく食事とか会ってたんで、そういう話はしてました」
-来年もやると聞いて、どう思ったか。
「うれしかったですね。悩んでいる時から、『僕はやってくれるもんだと思ってますからね』と言ってたんですけど。実際、もう1年やると決断されて、本当にうれしいです」
-来季の目標は。
「優勝しかないですね。優勝してファンの方々に喜んでいただきたいとその思い一つです」
-個人的な目標は。
「ないですね。打てるだけ打つことが目標です。とにかく1試合1試合、全力でやって。振り返った時にいい結果が付いてきてくれれば、それでいいかなと思います」
-来季は金本タイガースとの対戦も話題になると思うんですが。
「話題になりますかね。ノーコメントで(笑)」
-金本さんが監督になってから話はした。
「それもノーコメントで。監督になられているので、僕も違うチームの選手ですから。今までのように簡単なことは言えなくなってきていますので、ノーコメントでお願いします」