教えてギータ“センパイ”－。広島・岩本貴裕外野手（２９）が２３日、ソフトバンク・柳田悠岐外野手（２７）との合同自主トレプランを明かした。広島商の２学年後輩で今季トリプルスリーを達成した柳田から「教えてもらう」と、先輩後輩関係なく飛躍のヒントをつかむ。

　背水の８年目シーズンを前に、大打者との再会を心待ちにする。年明けから師事するトレーナーと広経大で自主トレする予定の岩本。そこに同大出身の柳田もよく姿を見せるという。プロ入り後は「会えば食事に行く」間柄。後輩とはいえ、吸収する部分は多い。

　「あれだけ振れるのはすごいです。振る力というか。普通は空振りが怖くなるんですけど、恐れず振れる」

　今季の岩本は自己ワーストの７試合、１０打席の出場に終わった。１０月２１日には広島市内の病院で、左腋窩（えきか）動脈閉塞症の手術を受けた。走り込みを中心に、徹底的に下半身を鍛え直して臨む来季。「僕も求められるのは強い打球。彼の練習風景を参考にしたい」と意気込む。

　１０年には６１試合の出場で１４本塁打を放った長距離砲。「原点じゃないけど、反対方向の強い打球を追い求める」と課題も明確だ。「僕はキャンプに入って、オッと思わせないといけない」。変身した姿でキャンプインを迎える。ギータ流できっかけを探る。