緒方監督 新人7選手に“オレ流”OK
広島・緒方孝市監督(47)が10日、合同自主トレを視察。練習開始前、新人7選手に訓示を述べた。「1軍目指して頑張れ」と激励した上で、オーバーペースを厳禁。即戦力として期待するだけに、万全の状態でキャンプインを求めた。
午前10時前。新人選手を前に熱く語りかけた。求めたのはマイペース…いや、自己責任の“オレ流”調整だ。「2月1日に状態が落ちては困る。体調面の管理はしっかりしてほしい」。1人、1人の目を見つめながら、プロの自覚を促した。
その後は練習を視察。各選手のキャッチボールの姿に、非凡な才能を感じ取った。「みんなすごくいいバランスで投げていた。センスが一番に出るところだ」。所用で早朝に動いた岡田は不在だったが、横山ら大学、社会人の選手が5人。即戦力を期待、確信するだけに焦りを禁じた。
「張り切り過ぎてのケガが一番怖い。ただ、岡田とかは(自主トレで)ブルペンにも入っているし、状態次第で入れるなら入ればいい」。オーバーペースは不要だが、縛り付けはしない。結果が求められる世界。自己管理を徹底させた上で、独自の調整を容認した。
入団時の担当スカウトで、顧問の村上孝雄さんが8日に死去した。「たくさん思い出があるからね…」。元日に病床を見舞った際には「今年は頑張れよ」と逆に激励された。「頑張ります」-。25年ぶりのリーグ優勝へ、さらに思いを強くした。新戦力を加えて挑む2016年シーズン。見据えるのは頂点だけだ。