ドラ2横山圧巻!山田&バレ連続3球三振

 「オープン戦、ヤクルト1-11広島」(20日、浦添)

 広島のドラフト2位・横山弘樹投手(23)=NTT東日本=が、オープン戦初戦となるヤクルト戦で2回を3安打無失点に抑えた。圧巻は代わったばかりの四回、昨季トリプルスリーの山田を3球三振に斬ると、続くバレンティンもフォークで3球三振。球界を代表する2人を計6球で封じ、上々のデビューを飾った。

 球界を代表する打者2人をわずか6球で封じた。横山がプロ入り後初となる対外試合で、2回を3安打無失点。開幕ローテ入りへ一歩前進した。

 「少し、ホッとした。次の課題も見つかりました。決め球が高かったが、結果も残り、0点に抑えられたというのは良かった」

 圧巻の投球を見せたのは四回だ。2番手としてマウンドに上がると、いきなり昨季トリプルスリーを達成した山田と対戦。しかしひるむことなく、ストライクを奪い、2球で2ストライクに追い込むと、最後は141キロの直球で空振り三振。勢いに乗った新人右腕は、13年に60本塁打のシーズン最多記録をつくったバレンティンも2球で追い込み、真ん中低めのフォークで見逃し三振。球界を代表する2人を連続で3球三振に切り捨てた。

 五回には2死一、二塁とピンチを背負ったが、川端の右中間を破りそうな飛球を天谷が好捕。味方守備にも助けられ、「頼もしいプレーをしてくれるのでありがたいです」と笑みを浮かべた。無失点の結果にもおごることなく、「(プロは)懐が深い。緩急を使っても対応されるので、アマチュアとは全然違う」と気を引き締めた。

 春季キャンプでは確実に成長した姿を見せている。16日の紅白戦では制球に苦しみ、2回2失点。その時は自分の力を出せなかったが、「今日は全球種投げました。使える球は使おうと」と前回の反省を生かし、制球力に緩急を加えた本来の投球で昨季のセ覇者に立ちむかった。

 緒方監督は「投げっぷりが良かった。打者に向かっていく姿勢。スターターとして考えている」と評価。畝投手コーチも「緩急を使いながらしっかりと投げきてれいる。先発として期待している。候補に入っている」とローテ入りの可能性を示唆した。

 開幕1軍へ、あとは結果を積み重ねるだけだ。「こつこつ継続できたらいいと思う。慢心せず、フォークの精度やシュートが緩くなってしまったのが反省すべきところ」と横山。クレバーな新人右腕が、どん欲に突き進んでいく。

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