野村が3回1失点 納得の初登板
「オープン戦、ヤクルト1-11広島」(20日、浦添)
低く、強く制球された直球は、確かな変化を予感させた。広島のオープン戦開幕投手に指名された野村が3回を3安打1失点。直球主体の投球で最速は141キロ。緒方監督も「膝元の球のキレ、力ともに今の時期にしては十分」と、高評価を与えた。
初回、自身の暴投が絡んで1点を失ったが、以降は粘って最少失点。山田、バレンティンも直球勝負で抑え込んだ。「直球は良かったですね。ファウルや空振りが取れた。低めに、自分のイメージした球が多かったです」と、納得の初登板だ。
3回で58球を要すなど、制球面の課題は残ったが、開幕ローテ入りへ上々スタートだ。「いい投手が多いので競争は当たり前。これから1段、2段と上っていきたい」。昨季5勝。緒方監督がキーマンに指名する男は、強い覚悟で雪辱の1年に向かう。