ドラ2横山 筒香斬りで大瀬良代役に
「広島春季キャンプ」(24日、沖縄)
25日のDeNAとの練習試合に先発する広島・ドラフト2位の横山弘樹投手(23)=NTT東日本=が24日、筒香斬りで開幕ローテを狙う決意を示した。20日のヤクルト戦で山田、バレンティンを連続三振に仕留めるなど、赤丸急上昇中の新人右腕。故障離脱した大瀬良の穴を埋める連続好投で、先発枠をたぐり寄せる。
キャンプ最後の休日も、目標に突き進む若武者には関係ない。曇り空の球場を駆ける背中に気迫がみなぎる。開幕前哨戦となる25日のDeNAとの練習試合に先発する横山が、ランニングやキャッチボールで黙々と汗を流した。
予定の3イニングで標的に定めたのは同級生であり、侍ジャパンの4番候補でもある筒香。23日の練習試合で本塁打を放った主砲との対決を前に横山は「プロでやっていく以上、同学年には負けたくない。抑えたいと思います」と闘志を燃やした。
DeNAのラミレス監督は「明日のゲームはレギュラーシーズンと変わらない戦い方をする。隠すことは何もない。勝ちにいきます」とベスト布陣で挑む方針を示しており、相手に不足はない。
実戦初登板だった16日の紅白戦は2回2失点だったが、20日のヤクルトとのオープン戦では2回を無失点。昨季トリプルスリーを達成した山田とバレンティンから連続三振を奪うなど、昨年のセ・リーグ王者を相手にした堂々の投球に首脳陣の評価はうなぎ上りだ。
「この前は2番手での登板でしたが、先発で投げる気持ちで入りました。でも、決めにいった球であったり、勝負したい球が高めに浮いてしまった」。周囲からの高い評価にも、新人右腕は前回の投球を冷静に見つめ直し、今回に生かす覚悟を示した。
開幕ローテ入りのチャンスは広がった。候補の一人だった大瀬良が右肘違和感で離脱し、枠が空いた。「中継ぎよりも、先発という気持ちが強い」。目の前に転がるチャンスを生かさない手はない。
同期のドラフト1位・岡田(大商大)、同6位・オスカル(ホンダ)に刺激を受けている。「いい意味で競争して、より上を目指してやっていきたい」。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、開幕ローテ争いに勝利してみせる。連続好投で首脳陣の評価を不動のものとする。