大瀬良 悲壮な決意…4月中旬に戻る! 

 右肘の内側側副靱帯(じんたい)部分損傷で加療2週間と診断された広島・大瀬良大地投手(24)が26日、マツダスタジアムでリハビリを行った。一日も早く戦列に戻るべく、4月中旬の1軍復帰を青写真に描いた。再発-長期離脱の恐怖心に打ち勝ち、早期復帰を目指す。

 手術-長期離脱という最悪の事態は免れた。「右肘内側側副靱帯部分損傷で加療2週間」と診断された大瀬良が離脱後初めて口を開いた。悔しさをかみしめながらも、将来のエース候補は前を向いた。

 「悔しい。チームに対する申し訳なさもあるが、現状を受け止めて早い段階で戻りたい。順調にいって4月中旬」。開幕1軍は絶望となったが、大瀬良は急加速度的な回復を願いつつ、早期の1軍復帰に意欲を示した。

 右肘に違和感を抱いたのは、宮崎・日南での春季キャンプ第1クール終了時。「いろんなフォームを試していたので、普段使わない部分もあり、張りなのかと思っていました」。第2クール以降も疲労だと受け止め、体にムチを打った。

 しかし、沖縄2次キャンプで異変に気付いた。「キャッチボールでこれは痛みだと分かりました。このまま続けてシーズンに入って本当にダメになってしまったら余計ダメだと思い決断しました」。中学3年時に右肘を手術した経験もあり、最悪の事態に陥る前に離脱を決めた。

 現時点で故障原因の詳細は分かっていないが「いろんな原因があるだろうし、そういったものと向かいあって、いいパフォーマンスにつなげていきたい」と、リハビリ期間に自らの体を見つめ直し、再発防止に向けたプログラム、ビジョンを整える方針だ。

 この日は、午後からマツダスタジアムで、ランニングや下半身のトレーニングと、アイシングや超音波でのリハビリを計4時間行った。「日常生活に支障はないですが、右腕は使っていないです」。最低2週間は患部には一切負担をかけず、リハビリを進めていく。

 「今できることは、しっかりと休ませて、戻った時によりよい結果を出せる準備していくこと」

 チームの柱と自覚して臨んだ今シーズン。スタート早々、厳しい試練にぶつかることになったが、25年ぶり優勝へ必要不可欠な戦力。焦り、苦しみ、いら立ちと戦いながら、地道なリハビリに励む。

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