ドラ1岡田開幕ローテGO!圧巻竜斬り
「オープン戦、中日2-4広島」(3日、小牧市民球場)
広島のドラフト1位・岡田明丈投手(22)=大商大=が中日戦(小牧)で対外試合初先発し、3回1安打無失点と圧巻の投球を披露した。最速149キロの威力ある直球を軸に、凡打の山を築いた。猛アピールを続け、この日2番手で登板した同2位・横山弘樹投手(23)=NTT東日本=と争う開幕ローテ5番手の座を勝ち取る。
堂々とした表情でマウンドに上がった。岡田が石原の構えるミットを目がけ、力のある直球を投げ込む。期待を一身に背負ったルーキーの対外試合初先発。緊張を感じさせない納得の39球だ。
先頭の遠藤を追い込みながらも、死球で出塁を許した。続く、亀沢を二ゴロで1死。平田の遊ゴロの間に、三塁まで進められたが、ビシエドを遊ゴロに打ち取り無失点。「先頭を死球で出して入りが良くなかったけど、そのあとは修正できた」と手応え十分だ。
二回、1死から藤井に中前に初安打を放たれたが、力強い真っすぐで後続を打ち取った。三回は亀沢を外角高めの直球で空振り三振に斬り、予定の3回を1安打無失点。直球の最速は149キロを計測した。登板前に「試合をつくりたい」と0封を宣言したが、その言葉を見事に体現した。
春季キャンプから1カ月。プロでの生活に慣れつつある。「移動時間に(試合のことを)考えても疲れるだけ。寝たほうがいい」と独自の調整法で試合に臨んだ。
開幕ローテ入りが確実だった大瀬良がキャンプ終盤に右肘を痛め離脱。急きょ、岡田が先発でテストされた。期待を裏切らない投球に、緒方監督は「いいね。球に力があるし、相手打者の反応を見ても真っすぐで押せていた。威力あるストレートが十分通用すると感じた」とニッコリ。続けて「開幕ローテ入り?一応、現段階ではそこに入ってもらう形で投げてもらう」と今後の先発起用を示唆した。
開幕ローテはジョンソン、黒田、福井、野村が決定済み。岡田は5番手以降を横山と争うが「これから長いイニングを任されることもあると思うので、しっかりと準備したいです」。先発ローテ入りへ、鯉の若武者がようやく土俵に上がった。