広島・福井優也投手（２８）が４日、マツダスタジアムでのオープン戦初戦となる５日の西武戦先発に向けて調整した。開幕ローテ入り確実の右腕が、２０１６年“本拠地初白星”を導く。

　春季キャンプから着実にアピールを続け、開幕ローテ入りは当確。２月２１日の巨人とのオープン戦、同２７日の日本ハムとの練習試合では、ともに３回無失点の好投を見せるなど、調整過程は順調そのもの。

　結果と内容が求められる開幕までの歩み。西武戦では今季最長の５回を予定している。「打たれることも点を取られることもある。そこで落ち着いてしっかり投げたい」と、冷静な口調に決意を込めた。

　この日は、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した。「（改修工事で）マウンドも変わったりしているのでしっかり確認した」と、本拠地の足場、形状等を念入りに確かめた。

　相手は対戦機会の少ない西武。「バッターは関係ない。自分が思ったところに投げられるか。ただ、交流戦もあるので（相手に）嫌なイメージをつけておきたい」と気を引き締めた。プロ６年目右腕が不安の種をつぶし、ローテ投手の威厳を見せつける。