頼れる福井3試合計11回いまだ無失点

 「オープン戦、広島1-1西武」(5日、マツダスタジアム)

 決して会心の投球ではない。それでも、きっちりゲームメークできるのが広島・福井だ。5回1安打無失点。4つの四球で走者を出しながら、粘り強さでスコアボードに「0」を並べた。今年、本拠地初の試合に集まった鯉党に、頼もしい姿を印象づけた。

 0-0の三回、1死から2連続四球で招いた一、二塁のピンチは、木村昇を遊飛。続く森は初球のカットボールで遊ゴロに仕留めた。「ランナーを出しても、しっかりと投げられた」。慌てない。平常心で右腕を振り抜ける強さがある。これで対外試合は3試合計11回を投げ、いまだに無失点だ。

 「150キロは投げたい」と話す。だが、剛球に頼り切らないスタイルで道を切り開いてきた。直球が本調子でないと判断すると、変化球を多投することもある。「きょうはカーブが良かった。いろんな球種を使ってね。変化球やフォームで、打者の体感速度を上げていきたい」。緩急を使い、タイミングを外す投球を心掛ける。

 開幕まで1カ月を切った。「ケガをしないようにやっていきたい」と前を見据える。自身初の2桁勝利、そしてチームの悲願達成へ。課題を克服し、確かな足取りを刻んできた福井が、広島を引っ張る。

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