丸4打点!今年は勝負強いんじゃ

 「オープン戦、オリックス5-5広島」(8日、京セラドーム大阪)

 広島・丸佳浩外野手(26)が、逆転タイムリーを含む2安打4打点で勝利に貢献した。昨季は得点圏打率・198に泣いたが、3度の得点機で打点をマーク。対外試合は10試合で31打数13安打の打率・419、10打点。新フォームで好調を維持する姿に、緒方孝市監督(47)も「シーズンを通してポイントになる選手」と期待を込めた。

 打球は前進守備を敷いていた左翼手の頭上を越えた。1点ビハインドの終盤。打てば勝利、凡打なら敗色濃厚に傾く得点機。復活を期す丸が、また打った。存在感を示した2安打、4打点。2016年の「キーマン」が、開幕に向けて結果を残している。

 ハイライトは八回だ。1死から田中が三塁手の失策で出塁。菊池が四球でつなぐと、赤間の二塁けん制悪送球で二、三塁。動揺を見逃すことなく、ファウルで粘って2-2からの7球目、外角高めに浮いた143キロ直球を狙った。左翼越えの逆転2点適時二塁打だ。

 「打撃フォームを変えて、手探りが続いていたけど自信にしたい。追い込まれてから粘っていくのは、チームとしてのテーマというか、決めごとなので」

 5、6日は侍JAPANの一員として、台湾との強化試合に出場。5日ぶりに合流すると初回、早速チャンスが巡った。田中、菊池の1、2番が連打で一、二塁。同級生2人のお膳立てにバットで応えた。主戦投手の東明から、中前適時打で先制点。高めに浮いた失投を見逃さなかった。

 三回は1死三塁の好機で一ゴロ。たたき付ける打撃で三塁走者を迎え入れた。今季からクロスプレーのルールが改正された。「ドームは人工芝で(打球が)弾めば得点になる。打者としては楽になります」。コリジョンルールを意識した打撃に「ヒットを打てなくても点が入ればそれでいい。あれでOK」と納得の表情だ。

 対外試合10試合で31打数13安打、10打点。打率・419と好調を維持する。昨季・198で「改善しないと」と話す得点圏で勝負強さが光る。実戦では3番で6試合、2番で4試合に出場。緒方監督は「キクと丸がチャンスメーク、ポイントゲッターとしてカギになる。つながれば点が入る」と期待を寄せる。

 打撃フォームを変え、オフに振り込んでつかんだ自信は、実戦を経て確信に変わり始めた。だが試合後、丸の表情はさえない。六回の三振に悔しさがにじむ。「見逃し三振が反省点。まだ、まだです」。開幕に向けて一切の妥協はない。完全復活の答えはシーズンで示す。

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