福井“苦手”神宮克服へ中4日志願
広島の福井優也投手(28)が、15日のヤクルト戦(神宮)に先発する。昨年まで苦手にした球場で、シーズンの対戦を前提にした志願登板。2戦連続の中4日で挑む先発に「逆に得意になれるようにしたい」と、強い覚悟を示した。
ジョンソン、黒田に次ぐローテの主軸として、重要な役割を担う。苦手意識はシーズン前に消しておく。前々回登板から2度の中4日となるが、首脳陣に神宮の登板を願い出た。「一回、投げておけば、不安はなくなる」。“開幕リハ”として自然体で臨む。
「気持ち次第なので。神宮で投げる時はいつも、いっぱいいっぱいだった。一度、引いたところから見たい」
過去、神宮での登板は7試合で1勝3敗。計23回22失点で、防御率8・61のデータが残る。「今年は調子が悪くても、KOされないように。試合をつくる意識を大事にしたい」。この日はキャッチボール、短いダッシュなどで調整。その後、東京のチーム宿舎に入った。
昨季のリーグ王者を倒さなければ、初の2桁勝利、25年ぶりVはない。対外試合は4戦、14回連続無失点中。勢いに乗って神宮マウンド、強打のヤクルトに挑む。「打たれても試合をつくれるように。開幕前に投げる機会があってよかった」と福井。鬼門を克服して、ツバメキラーを襲名だ。