福井“鬼門”神宮克服「これを自信に」

 「オープン戦、ヤクルト1-8広島」(15日、神宮球場)

 威風堂々とマウンドに立った。広島・福井優也投手が昨季リーグ王者のヤクルトをねじ伏せた。6回4安打1失点は、苦い記憶を振り払うには十分。確かな手応えを感じた76球だ。

 「1点で抑えられたのが良かった。試合もつくれた。神宮でのヤクルト戦というのも、意識しなかった。これを自信にしたい」

 4-0の五回、3本の単打を集められ1点を失った。これが対外試合5戦目で初めての失点。だが、なおも2死一、三塁のピンチで山崎を直球で三飛に打ち取り、相手に傾き掛けた試合の流れを止めた。長打を浴びても、走者をためても動じない。「福井は言うことなしだ」と緒方監督。開幕ローテ4本柱の1人に最敬礼した。

 前回登板から中4日。この日は志願してマウンドに上がった。神宮は過去7試合で1勝3敗、防御率も8・61だった。今季はローテの主軸として重要な役割を担う。苦手意識を払しょくしておきたいという責任感の表れだった。

 鬼門を克服し、さらに自信を深めた。開幕3戦目となる27日のDeNA戦(マツダ)の登板に向け、また一歩、順調に階段を上った。チームの優勝と共に、自身初となる2桁勝利を目指す今季。投手陣のキャプテンも務める右腕が、頼もしい。

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