丸が猛打ショー!開幕へ手応え
「オープン戦、西武5-3広島」(17日、西武プリンスドーム)
広島・丸佳浩外野手(26)が広角に打ち分け、3安打1打点をマーク。5点を追う七回1死一、三塁では左前適時打を放った。昨秋から改造に着手した打撃フォームにも手応え十分。25日の開幕へ向け順調な調整ぶりだ。
右翼へ、左翼へ、中堅へ、全方向へはじき返す。広角に打ち分ける高い技術を、丸が示してみせた。3安打1打点と敵地で躍動。開幕へ向けて、準備は整った。
三回、西武の開幕投手を務める菊池のカーブを右前へ。「打ちにいく中で、しっかりとバランスよく打てたと思う」。五回には力のある直球に負けず中前打を放った。1-5の七回1死一、三塁でも高い集中力を継続。「これまで得点圏では打てていなかったので(走者がいる場面で)打てたのも良かった」。岩尾の甘くなった直球を逃さず、左前適時打を決めた。
昨秋から改造に着手した打撃に手応えがある。打ち始めるまでのトップも決まるようになり、さまざまな球種に対応できるようになった。「やり残したことはない。あとは実戦で(状態を)上げていくだけ」とキッパリ。試行錯誤の末に見えた光に胸を張った。
緒方監督は、昨季に続き丸と菊池を攻撃陣のキーマンに挙げている。自身もチームを引っ張る自覚は十分で、打率・245と不振に陥った昨季からの巻き返しを強く誓う。
オープン戦は残り3試合。丸は「試合は生き物なので油断しないように、良い物を出していきたい」と手綱を締めた。一切の妥協はしない。その姿勢が頼もしい。