カープも金銭授受、声出し役にやりとり

 巨人や阪神など複数の球団で円陣などの声出し役に対し、選手間で金銭のやりとりがあった問題を受け、セ・リーグは17日、都内のNPB事務局で臨時理事会を開催。広島・鈴木清明球団本部長(62)は、数年前から昨年まで広島でも同様のケースがあったこと、チーム内の罰金制度により金銭授受があったことを認めた。

 広島の鈴木球団本部長はこの日、セ・リーグの臨時理事会に出席。昨年まで選手間で金銭の授受行為があったことを認め、報道陣に説明した。

 「昨年まで野手間において勝敗ではなく5連勝以上した時に祝儀として、声出し役に現金を出す習慣がありました」

 巨人に続いて阪神、ソフトバンクでも、試合前の円陣での声出し役の選手が、試合に勝った場合に“祝儀”を受け取っていたことが15日に判明。これを受け、広島は16日に選手への聞き取りを実施した。その結果、4、5年前から縁起を担いだりするために野手間で行われていたことを確認した。任意参加で、金額は一昨年まで1人あたり1000円。5連勝以上することが頻繁にないということで、昨年は1人あたり1万円を集めていた。5連勝以上しても金額は変わらず、負けても声出し役に罰金はない。

 同部長は「コミッショナー通達で『野球に関する個人間の金銭のやりとりはしない』となっているので、今年からしない。賭博の温床になる可能性もあるのでやめている。今後は、常にどういうことが違反になるのか目を光らせながら、選手とも話をして、そういうことが行われないように監視していく」と話した。

 また、寝坊や遅刻をした場合や、ノックでのエラー、先頭打者への四球など選手間で定めたルールに反した場合、それぞれ1回あたり1000円の罰金を徴収。投手会や野手会の会費としてプールし、オフにスタッフを招く食事会の費用に充てたり、入場券を購入して身体障がい者らをマツダスタジアムに招待していた。個人が受け取ることはなかったという。この罰金に関して同部長は「通達に違反することではない」としたが「使途が明確になるまで禁止にした」と話した。

 西武とのオープン戦後、広島の選手会副会長の丸は「今後、こういうことが二度と起こらないように選手間でやっていきたい。同時に、野球でファンの人に喜んでもらえるように頑張っていきたい。みんなそういう気持ちになっている」と話し、ひたむきなプレーで応えることを誓った。

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