福井万全!日本一タカ打線を圧投じゃ

 「オープン戦、広島0-2ソフトバンク」(21日、マツダスタジアム)

 広島・福井優也投手(28)が、開幕へ万全の準備を整えた。昨年の日本一軍団を相手に6回1安打無失点、6奪三振と圧巻の投球を披露。最速148キロの直球を軸に柳田、松田から2打席連続三振を奪った。DeNAとの開幕3戦目となる27日に先発が有力な右腕。開幕へ向けて死角はない。

 初回から気合十分だった。福井は先頭の福田を134キロのフォークで三振に斬ると、3番・柳田もフォークで三振に仕留めた。生命線のフォークがさえ渡った。「フォークに頼り過ぎてはいるが、頼れるボールでもある」と手応えは十分だ。

 二回以降も丁寧に投げ、ストライクを先行させた。最速148キロの直球とキレのあるフォークで四回まで無安打に封じた。前日に黒田から本塁打を放った柳田から2打席連続三振。「いいバッターなので向かっていこうという感じで抑えられた。自信にしていきたい」。本番前最後の登板で最高の収穫を得た。

 2年連続日本一に輝いたソフトバンク打線を6回1安打無失点。昨年の交流戦では、四回途中8安打7失点KOを食らった。「オープン戦とはいえ、1点もやりたくないし、やり返したいと思っていた」と、汚名を完全に払しょくした。

 一方で課題も生まれた。3四球と無駄な走者を許した。「ゼロで抑えられたことは良かった。より実戦に近い形で投げられた。無駄なフォアボールを出してしまったことが課題」と冷静に自らの投球を指摘した。

 畝投手コーチは「ランナーを背負ってからもしっかり投げ切れていた。このままシーズンを迎えてくれたら」と目を細めた。女房役の会沢も「完璧に近い。球のキレ、精度も良かった。自信にしてほしい」と、オープン戦防御率を0・45にまとめた仕上がりの良さを認めた。

 初登板は開幕3戦目の27日、本拠地でのDeNA戦が確実視されている。「1年間ローテを守り抜くこと。気持ちの準備はできている。しっかりと調子を上げていきたい」。6年目右腕が25年ぶりの悲願達成に向けてフル回転する。

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