広島・黒田安定感抜群の7回1失点
「広島-DeNA」(26日、マツダスタジアム)
広島の黒田博樹投手(41)が、今季初先発で7回を投げて9安打1失点。全98球、勝ち投手の権利を持って降板した。
プロ20年目シーズンが幕を開けた。防御率5・68と不安を残したオープン戦から一転、序盤から安定感は抜群。宝刀ツーシーム&スライダーを軸に、要所でスプリットが効果的に決まった。初回、先頭白崎を、内角低めのツーシームで空振り三振に斬ると、荒波は外角のスライダーで遊ゴロに。最後はロペスを、スプリットで空振り三振に仕留め、9球の3者凡退スタートだ。
続く二回は筒香に中前打を許したが、ロマックをツーシームで三併殺。倉本は左飛に抑えた。三回は無死三塁のピンチを背負ったが、戸柱を内角のカットボールで三邪飛、久保を外角のスライダーで空振り三振に斬った。白崎を内寄りのツーシームで遊ゴロに抑え、無失点で切り抜けると、右手でグラブを強く叩き感情を表現した。
四回も2死から連打で一、二塁と得点圏に走者を置いたが、倉本をフォークで遊ゴロに抑えるなど、味方打線の援護を待って粘りの投球を続けた。
五回に2死一、二塁から、荒波にスライダーを右前に運ばれ、均衡を破る先制点を失った。だが、このピンチを最少失点で切り抜けると、六回に味方打線が逆転に成功。七回を無失点に抑えて、リードを守ったまま降板した。プロ20年目、41歳のベテラン。超満員の本拠地で、チームを鼓舞する力投だった。