緒方監督「最高」連日の逆転星に笑顔

 「広島6-3DeNA」(27日、マツダスタジアム)

 熱い思いが形となった2戦連続の逆転勝利。試合後、広島・緒方孝市監督(47)は「最高のゲーム」と笑みを浮かべた。昨季、8年ぶりに負け越したDeNA相手に、粘りの野球で勝利をモノにした。「本当に守ってくれたよ」。成長感じるナインをたたえた。

 三回、2死一、二塁から左翼後方の打球を、エルドレッドが必死の背走で好捕。五回は新井、七回は菊池と田中が好守を見せた。先発の福井は2本の本塁打を浴びたが、崩れることなく6回3失点の粘投。「勝ちは付かなかったが、いい投球だった」とねぎらった。

 「ピンチをチーム全体で未然に防いでくれた。試合全体でいうと、逆転劇。一番、しんどいのは選手たちだから。長い1年。とにかく明るくいこうとね」

 4位に終わった昨季終了後、掲げたチーム方針は「投手を中心とした守り勝つ野球」、「勝負どころでの1点、接戦を勝ち切る攻撃」。春、秋のキャンプでは猛練習を課し、広島の伝統野球復活を求めた。逆転でカード勝ち越しを決め、次は鬼門・ナゴヤドームに向かう。開幕ダッシュに向けて、確かな一歩を踏み出した。

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