鯉ドラ1岡田悔しい…初星あと一歩

 「広島4-6巨人」(1日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト1位・岡田明丈投手(22)=大商大=は、プロ初先発初勝利を挙げることはできなかった。1点リードの七回途中に降板したが、直後に味方のミスが出て追いつかれた。初登板は6回2/3、9安打3失点(自責点2)。直球で打者を牛耳り、要所を締めた。チームが延長戦の末に連敗した中、新人の粘りの投球が光った。

 ポーカーフェースが崩れた。岡田が唇をかみ、天を仰いで悔しさをあらわにする。魂を込めたこん身の118球目が、右前にはずんだ。粘りきれずに2点目を献上。七回途中まで守り続けてきたマウンドをジャクソンに譲った。

 「粘れたと思う。でも最後に投げきれなかった。抑えたかったので、悔しい思いがあります」

 3-1の七回。代打・大田の右前打から2死一、三塁とピンチを広げギャレットを迎えた。2球目から直球を続け、フルカウントからわずかに浮いた7球目を捉えられた。1点差に迫られて救援陣に託したプロ初先発での初勝利は、ルナの適時失策で夢と消えた。

 それでもビッグイニングはつくらせなかった。「とにかく点をやらないという気持ちだった」。四、六回を除き先頭打者の出塁を許した。リリースポイントが定まらず、球は荒れた。だが三回1死満塁は村田の二ゴロ併殺打で切り抜けるなど要所を締めた。

 「どれだけ通用するか試したい」。そう意気込んでいた直球は、最速151キロを計測した。中軸相手にも臆することなく右腕を振り、球威で押し込む場面があった。「阪神の藤川さんのストレートに憧れていた」と、高校時代から磨いてきた剛球。全てで圧倒することはできなかったものの、「通用しないとは思わなかった」と収穫を口にした。

 4月は5連戦が3週連続で続くため今後はジョンソン、黒田、福井、野村、横山の5人で回す予定。岡田の次回登板は未定だ。「先頭打者を5度も出したのが見直すべき点。真っすぐも、もう少し精度を上げてコースに投げ込めるように練習していきたい」。逃した記念星。課題を克服して、2度目の登板でつかみ取ってみせる。

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