福井の意地!再三ピンチも粘投1失点
「巨人2-1広島」(17日、東京ドーム)
投手キャプテンが意地を見せた。毎回走者を背負いながらも、ひるむことなく巨人打線に立ち向かった。広島・福井優也投手が7回6安打1失点。粘投報われず、白星をつかみとることはできなかったが、確かな存在感を示した。
悔いが残ったのは、三回だ。先頭・片岡に低め133キロのフォークを捉えられ、左翼席へ運ばれた。「うまく捉えられた。結果的にあの一発だけ」。続く長野に死球を与え、追加点のピンチを背負うも後続を断ち、最少失点で切り抜けた。
初回には、安打と四死球で2死満塁とし、亀井の右翼への大飛球を鈴木がジャンピングキャッチ。仲間の好プレーで危機を免れた。その後も味方の好守に支えられ、再三のピンチをしのいで先発の役目を果たした。
今後の再戦も視野に入れ、臨んだ巨人戦。「このあと、何度も対戦するので厳しいところを攻めた」。想定内の2死球に一定の手応えがにじむ。緒方監督は「ボール自体もしっかり投げきれていた。本来の詰まらせているピッチングが戻ってきた」と称えた。
「試合をつくれたのでよかったです。フォークでもしっかりとカウントが取れた」。次回こそ圧倒的な投球で2勝目をもぎ取る。