菊池誓ったリベンG「やり返す」
「巨人2-1広島」(17日、東京ドーム)
広島は連日の1点差負けで、巨人に連敗を喫した。開幕から4番に座るエクトル・ルナ内野手(36)が、右太もも裏の違和感で抹消。結果的に4番不在が尾を引いた。2号ソロを含む2安打の菊池涼介内野手(26)は「やられたらやり返す」と雪辱を誓う。19日からDeNA(横浜)との2連戦。まずは連敗ストップに全力を注ぐ。
今季2度目の連敗。同点に追い付きながらも、連日の1点差負けを喫した。試合後、緒方監督が悔やんだのは、七回、八回と終盤の攻撃。走者を出しながら、得点圏に進めることができなかった。接戦の中であと一歩、勝利には届かなかった。
「接戦をモノにしていくことに意味がある。七回、八回とチャンスをもらった中でね。しっかりスコアリングポジションに走者を進めて、攻撃がしたかったけどできなかった」
指揮官は努めて淡々と振り返った。七回は先頭の新井が死球で出塁。鈴木に送りバントを指示したが、2度失敗して空振り三振に終わった。八回は1死から田中が内野安打で出塁するも、菊池、丸が二飛に倒れた。目指すのは「接戦を勝ち切る野球」。1点が遠い。
開幕から「つなぎの4番」として、貴重な役割を担ってきたルナが離脱。結果的に4番不在が響いた。新外国人プライディは2軍戦12試合で、打率・348、6打点と好調を維持。指揮官は19日からのDeNA戦での合流を含め「まだ流動的。今後、得点機能を考えた中で、十分にチャンスはある」と、早期の1軍昇格を示唆した。
4番の不在期間を、一丸でカバーしなければならないが、敗戦の中でも粘りは見せた。1点差の六回。菊池が1ボールから2球目、今村の高め140キロ直球を、中堅左に運んだ。4試合ぶりの今季2号は、一時同点に追い付く執念の一発。打線が五回まで、菊池の左前打1本に抑え込まれた中で、簡単には終わらなかった。
「いつも通り何も考えず(自然体で)待っていた。意外と飛んでくれた。いいスイングができたと思う。また、あしたしかない」
打率・378は依然としてリーグトップ。上位の田中、丸にも安打が出ている。「チームの雰囲気は悪くない。やられたら、やり返す。それしかない」。宿敵、巨人にリベンジを誓う。まずは19日からDeNAとの2連戦。踏ん張りどころだ。「また、あした」。若きチームリーダーは再度、強調した。チーム一丸で連敗を止めて、再び連勝街道に転じる。