菊池!誠也!広輔!鯉お祭り3発じゃ

 「ヤクルト0-8広島」(27日、神宮球場)

 高い放物線を描いた打球が、ゆっくり左中間スタンドに到達した。試合開始2分後の先制V弾。殊勲の男は大歓声を一身に受けながら、ダイヤモンドを一周した。広島が先発野手全員安打の3本塁打8得点で難敵・山中を攻略。起点は菊池だ。

 初回、田中が右前打で出塁。菊池は1-1からの3球目、高めに浮いたスライダーを狙った。17日の巨人戦(東京ドーム)以来、7試合ぶりの3号2ラン。「つなぐ意識の結果ですね。いい風にも恵まれました」と笑った。

 四回には、無死一塁から、鈴木が2戦連発の3号2ラン。初球のスライダーを左翼席に運んだ。試合前の円陣で「きょうも誠也に回すぞ」と声が飛んだ。「何とか結果が出てよかった」。さらに1死二塁から田中が右翼席に今季1号を放った。

 山中は昨年8月11日の対戦で完封負けを喫した相手。25日の練習日には、石井打撃コーチが“仮想・山中”として下手投げで打撃投手を務めた。攻略法は「内緒」と同コーチ。詳細は伏せたが、3本塁打とも早いカウントからの積極打法が生んだ。

 2夜連続の大勝で昨季負け越したヤクルト相手に、今季4戦全勝。打率・358で首位打者に再浮上した菊池が力を込める。「いい流れで来ているので、なんとしても3タテしたい」。“最恐の2番打者”が、巧打と堅守で3連勝を導く。

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