ヘーゲンズ併殺斬り、満塁ピンチしのぐ
「広島9-4中日」(29日、マツダスタジアム)
両手でグラブをたたき喜びを爆発させた。広島・ヘーゲンズが、絶体絶命のピンチをわずか2球でしのいだ。
最大の危機が訪れたのは六回だ。先発横山がビシエドの2ランで2点差に迫られ、さらに安打を打たれ降板。2番手・今村も安打と四球でピンチを広げ、1死満塁。ここで、助っ人右腕の名前がコールされた。「緊迫した場面。どうにかアウトを取りたいと思っていた」とヘーゲンズ。1ボールからの2球目、真ん中低めの141キロカットボールで二ゴロ併殺に打ち取った。
「勝ちにつなげることがボクの仕事なんで。今日はしっかりと役割を果たせたと思う」。最高のパフォーマンスを見せた。
七回には、1死一塁と走者を背負いながらも落ち着いた投球で無失点。「ジャクソン、中崎につなぐことができた」と勝利の方程式にタスキをつないだ。
緒方監督は「いいピッチングをしてくれた。向こうに流れが行きそうなところを止めてくれた。ナイスピッチング」と絶賛した。ここまで4試合に登板し、計5回2/3を1失点。安定して結果を残す助っ人右腕を指揮官も高く評価し「六回を今村、七回をヘーゲンズで行こうと思う」と、今後の起用を明かした。
「自信は常に持って投げている。任されたポジションでしっかり投げるだけ」。助っ人右腕がチーム浮上の力になる。