黒田が4勝、日米200勝へあと3

7回中日2死一塁、大島洋平の一直を好捕した一塁手・新井貴浩に向かって、手をたたく広島・黒田博樹=マツダスタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 「広島12-2中日」(30日、マツダスタジアム)

 広島の黒田博樹投手(41)が、7回8安打2失点で4勝目。ハーラートップに躍り出た。マツダスタジアムでは4戦4勝。「昨年はしっくりくる試合が少なかったが、今年はたくさんのファンの前で、勝つ投球ができて自分では満足している」と笑顔で振り返った。

 初回、先頭の大島に中前打を許したが、続く亀沢の打席で1-1の場面。素早いけん制でタッチアウト。自ら未然にピンチの芽を摘み、以降は波に乗った。亀沢をスプリット、高橋はカットボールで遊ゴロに。最速145キロの速球を軸に、変化球の精度も高かった。

 「苦しかったです。球にもバラつきがあったので。打線がいいので援護を受けて、石原にもうまくリードしてもらって、7回までしのぐことができた」

 六回、1死一、二塁では、4番ビシエドに4球続けて強気の内角勝負。遊ゴロに抑えた。「早い回にインサイドを意識させたのがよかった」と、バットの芯を外す熟練の投球で凡打のヤマを築く。21アウト中、15個をゴロアウトで奪った。

 26日のヤクルト戦(神宮)で、新井貴浩内野手(39)が2000安打達成。長く苦楽を共にした盟友の偉業に、翌日すぐに連絡を入れて祝福した。「一番は感動した。自分も目の前でみれたらよかったけど。その場面、雰囲気を一緒に体感したかった」。当日は登板に向けた調整優先で、無念の広島残留となった。達成後初めての登板。祝福の思いを込めた101球だ。

 これで日米通算197勝目。節目の200勝に残り「3勝」となった。「あまり先のことは見えない。次の登板、次の登板で、チームが勝てるように。その中で自分にも勝ちが付いているので、流れはいいですけど。次の登板に向けて、しっかり気を引き締めていきたい」と前を向いた。

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