黒田が7回2失点で降板
「広島-中日」(4月30日、マツダスタジアム)
広島の黒田博樹投手(41)が、7回を投げて8安打2失点。打線爆発で6点の大量リードを守り、リーグトップの4勝目の権利を持って降板した。
初回、先頭の大島に中前打を許したが、続く亀沢の打席で1-1の場面。素早いけん制でタッチアウト。自ら未然にピンチの芽を摘み、以降は波に乗った。亀沢をスプリット、高橋はカットボールで遊ゴロに。最速145キロの速球を軸に、変化球の精度も高かった。
2点リードの五回には2死から堂上、杉山に連打を浴びて失点。杉山には不用意な形で1点を失ったが、同点にはさせなかった。打線の大量リードを受けながら、バットの芯を外す熟練の投球で凡打のヤマを築く。21アウト中、15個をゴロアウトで奪った。
マツダスタジアムでは今季3戦3勝。本拠地で無類の強さを誇る。26日のヤクルト戦(神宮)で、新井貴浩内野手(39)が2000安打達成。長く苦楽を共にした盟友の偉業に、翌日すぐに連絡を入れて祝福した。「感動した。勝った中で打てたことが一番ですね」。当日は登板に向けた調整優先で広島に残留した。達成後初めての登板。祝福の思いを込めた101球となった。