ヘーゲンズ来日初星!ご褒美ゲッチュー
「広島10-4DeNA」(7日、マツダスタジアム)
結果的に大勝となった一戦で、勝利に欠かせなかった13球だ。1日の中日戦に続く2度目のお立ち台。広島のブレイディン・ヘーゲンズ投手は真っ赤なスタンドを見上げながら「緊張しないようにね。うれしかったよ」と、来日初勝利に興奮を隠さなかった。
出番は五回だ。黒田が不安定で、ベンチは序盤の交代を決断。7試合目で最も早い回からの登板となったが「準備はできていたよ」と胸を張った。1死から乙坂に死球を与えたが、梶谷をツーシームで遊直。最後はロペスを投ゴロに斬って無失点投球だ。
心掛けているのは「チームに勢いを呼ぶ投球」。ツーシーム、カットボール、カーブが全て決め球として有効で、打者のポイントを外す。初登板となった4月22日の阪神戦(マツダ)で1失点以降、これで6試合連続無失点。今村と並んで、ジャクソン、中崎につなぐ方程式を守る。
「結果としてゼロが続いているのは、とても喜ばしいことだね。ただ、意識し過ぎずに打者を打ち取ることを追求していきたいね」
1回を無安打無失点。直後の攻撃で味方が2点を勝ち越し、来日初勝利が転がり込んだ。8日は母の日。「フィアンセと家族みんなと、喜びを分かち合いたいね」と笑った。交流戦終了まで6連戦が続くタイトな日程。好調助っ人がチームを救う。