丸4年連続2桁弾!セ界トップタイ43打点
「DeNA0-6広島」(29日、横浜スタジアム)
完璧な当たりだった。広島・丸が手に残る感触を確かめながら、ゆっくりとダイヤモンドを回る。中村恭を勇気づけ、チームの勢いを取り戻す貴重な10号3ラン。青く澄んだ横浜の空に、4年連続の2桁本塁打となるアーチを描いた。
1-0の六回無死一、二塁。高めに浮いた直球を迷わず振り抜いた。右中間への一撃。「初球から、しっかりと準備はしていた。後ろにつなぐ意識だった」。犠打失策から広げたチャンス。最高の結果で締めくくった。
25日の巨人戦(マツダ)で安打を放って以降、3試合連続無安打。捉えた当たりでも野手の正面を突くことがあったが「内容、結果とも良くなかった。練習の中からいろいろなことを意識をしてやってきた」。微修正を図りながら臨んだ初回、17打席ぶりに左前打を放つと息を吹き返した。九回にも適時打を放ち、4安打4打点の大暴れ。43打点でヤクルト・バレンティンと並んでトップタイに浮上した。
31日からはロッテとの交流戦(QVC)が始まる。“鬼門”だった交流戦は昨季、9勝9敗の五分で終えた。「きょう勝ったことで良い形で入っていける。僕も(4安打を)いいきっかけにしたいですね」。勝利へ続くバイパスを、そのバットで切り開く。