岡田、投げたかった…初星お預け
「交流戦、広島1-1ソフトバンク」(4日、マツダスタジアム)
小雨が降る中、一心不乱に投げ抜いた。並み居る強打者を相手に広島・岡田明丈投手は、臆することなく攻め込んだ。
「力勝負をしていきたいと思っていた。インコースにしっかりと投げることもできた」
初回から力のある直球と変化球を武器にエンジンは全開だ。2死から柳田の左前打とボークでピンチを招いたが、内川を内角のスライダーで追い込み、最後は外角高め142キロ直球で空振り三振に仕留めた。
唯一の失点は三回。1死から今宮の左翼線二塁打などで2死一、三塁とされ、2度目の対戦となる内川に甘く入った真っすぐを左前にはじき返された。「もう少し内側に投げたかったんですけど、抜けて甘くなってしまいました」
それでも四、五回は三者凡退。雨脚が強まり降雨コールドとなったが、「投げたかったけど終わってしまったので。力勝負は挑めた」と勝利への手応えはつかんだ。
5月14日の1軍再昇格後、3試合連続で6回2失点以内に抑える好投。この日も5回1失点。「1試合1試合成長した姿を見せてくれている。早く1勝をさせてやりたい。期待してます」と緒方監督の言葉も熱を帯びる。
この投球を続けられれば、プロ初勝利は時間の問題。首位再浮上へ岡田が大きな力になる。