鈴木157キロ撃ち!菊池から先制打
「交流戦、広島3-2西武」(14日、マツダスタジアム)
プロ最速左腕が投じた直球に、懸命に食らいついた。広島・鈴木誠也外野手(21)が見せた執念の先制打。若武者のバットで西武・菊池を打ち破った。
「最近、点が取れていない場面が多くて、琢朗さん(石井打撃コーチ)も食らいついていこうと言っていた。追い込まれていたので、何とか食らいついていきました」。そう振り返った場面は四回2死三塁。迷わず振り抜いた打球は、詰まりながらも三遊間を突破した。
スコアボードに表示されたのは、菊池の自己最速タイとなる157キロ。「速かったです。詰まりました。狙っていたのではないのですが、反応できた」。打線は三回までに7三振を喫するなど完璧に抑えられていただけに、大きな先制点になった。
試合前練習では、昨季まで西武で1軍外野守備・走塁コーチを務めた河田外野守備走塁コーチが入念に走塁練習を実施した。「緒方監督と(西武・菊池は)動いていかないと崩れないという話をした。ハマってしまったら安打を重ねるのは難しいから」と河田コーチ。四回は1死一塁で丸が二盗を決め、揺さぶって先制点に結びつけた。
首位を堅守する広島にあって、背番号51の存在感は日に日に大きくなっている。