誠也2戦連続劇弾!指揮官「神ってる」
「交流戦、広島4-3オリックス」(18日、マツダスタジアム)
この男がまた決めた。2点を追う九回1死一、三塁、広島・鈴木誠也外野手(21)が2試合連続となるサヨナラ本塁打を放った。プロ野球史上10人目となる快挙で今季初の5連勝。今季最多の貯金10で、2位・中日とのゲーム差は今季最大の6となった。首位を独走する鯉のムードは今、最高潮に達している。
みんなが待ち構える本塁へ、またも笑顔で飛び込んだ。敗戦寸前からの逆転サヨナラ勝利。真っ赤に染まったマツダスタジアムを歓喜が包む。起死回生の一発。鈴木が2試合連続で、ドラマチックな幕切れを呼び込んだ。
「入るとは思っていなかった。追い込まれていたので何とか食らいついていこうと思っていました」
そう振り返ったのは、2点を追いかける九回1死一、三塁。オリックスの守護神・平野が投じた4球目、甘く入ってきた139キロフォークを逃さなかった。高々と舞い上がった打球は鯉党の大歓声に後押しされて、左中間席へ突き刺さった。
史上10人目となる2試合連続のサヨナラ本塁打だ。球団では1984年・長嶋清幸以来、32年ぶりの快挙に「うれしく思います。チームが勝てたということが本当に良かった」と満面に笑みを浮かべた。
17日の延長十二回に比嘉からサヨナラ本塁打を放った時と同様、この打席はノーステップ打法で臨んだ。「(平野と)きのう対戦した時に、足を上げると全然タイミングが合わなかったので、ノーステップでいきました」。前夜の九回、三ゴロに打ち取られていた反省を生かして見事、快打につなげた。
決して偶然の産物ではない。「若松の時に思い切ってやったらいい結果が出た」。4月29日・中日戦(マツダ)で初めて試し、その打席で適時打を放った。「ロッテの角中さんとか清田さんが追い込まれてからノーステップで打つのを見て、今年からやり始めました」。常に探求心を求める意識の高さが生んだ本塁打だ。
緒方監督も「神がかっている。今どきの言葉で言うなら、『神ってる』よな。もちろん何かしてくれるという期待感はあった。でも、まさか2日連続で、サヨナラホームランを打つとは信じられない」と絶賛した。
チームは今季初の5連勝。貯金は14年以来となる今季最多の10となり、2位・中日とのゲーム差も今季最大の6に広げた。お立ち台で「最高でーす!!」と8度繰り返した若武者。チーム同様、その勢いは止まりそうにない。
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