緒方監督「まだまだ」頂点へ妥協なし

 「交流戦、広島5-4オリックス」(19日、マツダスタジアム)

 劇的な3連戦を終え、6連勝で貯金11。20年ぶりのリーグ40勝一番乗りで、チームは2位に6差で首位を独走する。その余韻は残さず試合後、広島・緒方孝市監督(47)は淡々と振り返った。まだ折り返し直前。「しっかり反省するところは反省して、リーグ戦に備えたい」と前を向いた。

 「なんと言っても四回以降に投げた投手が粘りの投球をしてくれた。投手がゼロに抑えてくれたからこそ、逆転につながった」

 鈴木の3戦連続決勝弾の前に、指揮官は中継ぎ陣の奮闘を称えた。先発の中村恭が3回4失点の背信投球。四回から九里を投入すると一岡、ヘーゲンズ、ジャクソン、中崎が無失点リレーでつなぎ「チーム全員、気持ちで勝ち取った勝利」と賛辞を贈る。

 4月の最終週から8週続いた6連戦。この間、雨天中止もなく精神、体力両面で厳しい戦いを強いられた。野手では新井、石原らベテランを休ませながら起用し、投手陣では夏場以降を見据え一岡、オスカルら、勝利の方程式につなぐ中継ぎの状態をチェック。試合前練習では一人一人を呼び、思いや考えを伝えている。

 下水流や赤松、松山ら日替わりでヒーローが出現。「今日の最善は明日の最善ではない」と常に選手の状態を見極めながら、信じて起用した結果だ。24日からリーグ戦が再開する。25年ぶりの頂点に妥協はない。「まだまだだ」と、ナインに成長を求めていく。

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