ジョンソン8勝“敵地対策”実り粘投
「DeNA2-6広島」(1日、横浜スタジアム)
横浜の夜空に笑顔がはじけた。ヒーローインタビューで広島・ジョンソンが声を張り上げる。「点を取ってくれて、自分の投球を心がけた。勝ててうれしい」。要所を締めて、7回2失点。対DeNAの今季初白星をゲットだ。
球場の雰囲気が変わり始めた終盤で存在感を示した。5-0の七回。1死満塁から関根に左前2点適時打を許した。なおも1死一、三塁。「粘ることができた」。押せ押せムードの中、桑原を二ゴロ併殺打に斬り、反撃の芽をつみとった。
昨季はマツダスタジアムで10勝したが、敵地では4勝止まり。本拠地と硬さが違うマウンドに苦しんだ。今シーズンを前にスパイクを一新。どんな硬さでも踏み出した右足がブレないよう、かかと部分の歯を2枚から3枚に増やした。「足がしっかり止まるから上半身が安定する。腕が振れるね」。前田(ドジャース)が抜け、エースとしての活躍が求められる1年。球場を言い訳にはできない。強い責任感があった。
勝ち星は野村の9勝に続く8勝になった。「チームは良い状態にある。これからも勝っていきたいね」と先を見据える。試合がなかった2位・巨人とのゲーム差を9・5に広げた。助っ人左腕が上昇気流に乗る緒方鯉に、また新しく大きな風を吹き込んだ。