広島・緒方監督、超満員のファンに勝利届けられず「申し訳ない」
「広島0-6巨人」(13日、マツダスタジアム)
広島・黒田博樹投手(41)が、日米通算200勝に王手をかけた一戦で、チームは今季4度目の完封負けを喫した。前夜は19安打13得点の打線が、巨人の先発・田口ら3投手の前に沈黙。6日の中日戦(金沢)に続き、またしても黒田を援護できなかった。
攻撃は1点ビハインドの二回、ルナの四球、新井の右前打で無死一、三塁。続く鈴木がフルカウントから6球目、外角の直球に反応できず見送りの三振。「当てなければ。僕のミス」と悔しがると、スタートを切っていた一走・新井も、盗塁失敗で好機をつぶした。
緒方監督は試合後、黒田を援護できなった攻撃を反省。「結果的には序盤に(田口を)崩せなかったことがね。ミスもあったし、いろいろ考えた中での作戦だったが、自分の反省もある」と悔しがった。田口は前回から配球を変えてくるなど、低めを丁寧に突く投球で対策を練ってきた。
超満員となる3万2247人が詰め掛けた一戦。敗戦に指揮官は「ファンの方に期待して応援してもらった中で、こういう試合展開にしてしまって申し訳ないと思います」と謝罪した。ただ貯金19、2位・巨人に10ゲーム差で前半戦が終了。節目を目前にした黒田について、指揮官は「次回は登板間隔もあくので。マツダで節目の記録を達成して、チームを勝利に導く投球をしてもらいたい」と期待した。