塹江、自己最速タイ153キロ 150キロ台連発で1軍猛アピール!
「フレッシュ球宴、ウエスタン選抜1-6イースタン選抜」(14日、マスカットスタジアム)
広島・塹江(ほりえ)敦哉投手(19)がウエスタン・リーグ選抜の8番手として八回から登板。18球中17球が直球の真っ向勝負で、1回を三者凡退に抑えた。自己最速タイの153キロをマークするなど、150キロ超の速球を連発。高卒2年目の若鯉が存在感を存分にアピールした。
大舞台で19歳が躍動した。自己最速タイとなる153キロをマークするなど、塹江が圧巻の投球。「自分の売りをアピールしたかった」。全18球中17球が直球の真っ向勝負で、イースタン・リーグ選抜に挑んだ。
1-6で迎えた八回から登板。先頭・柿沢を151キロで二ゴロ、広岡も150キロで一ゴロに仕留め2死。最後は山崎に全球直球勝負で挑んだ。10球粘られたが、二ゴロに打ち取り三者凡退。ウエスタン投手陣で唯一、1人の走者も出さずにマウンドを降りた。
高卒2年目左腕。昨季は1軍での登板はなく、3軍の強化選手として体づくりに取り組んだ。出場機会を得るためには、制球力を向上させることが一番と考え、フォームを見直した。「下半身主導でいくことが大事だということが分かりました」と必死に課題克服に努めた。
今春キャンプは1軍スタートしたが、序盤に「右第十二ろっ骨疲労骨折」で無念の離脱。「2月から筋トレを中心に取り組んだ。体がしっかりしてきたので球速が伸び、威力が増しました」と、悔しい思いを糧に肉体改造に打ち込んだ。
「今日のように1軍でも三者凡退に取れるようにしたい。どんな形でもいいのでチームに貢献したいと思います」。さらなる成長を目指し、塹江が突っ走る。