誠也、球宴でも神る! 今までにないぐらい「メチャメチャ振る」

 オールスターでも神る-。広島・鈴木誠也外野手(21)が14日、初球宴でのフルスイングを誓った。6月17日からのオリックス3連戦で3試合連続決勝弾を放つなど、首位を独走する原動力。「1回だけじゃなく、毎年出られる活躍をしたい」と宣言。「今までにない」スイングで“神ってる”一打を狙う。

 まだ見ぬ夢舞台に心が躍る。プロの中でも一流、選ばれた者しか踏み込めない領域。踏み出す権利を得た21歳は、ベンチ内外での積極的な技術吸収を狙う。また、球宴でも打席のテーマはフルスイング。鈴木の合言葉は「1、2、3」ダァ-だ。

 「今までにない思い切りのいいスイングができたら。思い切り振ってますけど、もっとメチャメチャに。1、2、3で打ちたい。こういう時しかできないので。フォームを崩さない程度に思い切って」

 ブレーク元年。鈴木は一気にスター選手への階段を上る。リーグ2位の打率・323、12本塁打、48打点。6月17日からのオリックス3連戦で3戦連続決勝弾。2試合はサヨナラ弾という劇的な活躍に、緒方監督が「神ってる」と表現したのは記憶に新しい。ここを契機に一気に連勝街道を走り、巨人に10差で首位を独走する。

 「たまたまです」「まぐれです」が口癖。発言は控えめな言葉が多いが、打席では積極性が最大の武器。「塁に出られたら何でもいい。失策でも四球も。その気持ちで打席に立っている結果、“H”がついている」と自己分析する。フルシーズンは未経験。今、折り返し地点に立ち、後半戦に危機感を募らせる。

 「1軍と2軍では雰囲気や重圧が違う。体調管理が一番大変。メンタルも体も。昨日は体が動いていたのに、今日動かないということもあります」

 一流が集う夢舞台。他選手の練習法や考え方、独自の技術は成長の糧になる。「プロの中でも有名で、一流の選手が集まる場所。取り組みや姿勢など、いろんなことを吸収したい」。グラウンドに立つだけでなく、ベンチに座る時間も無駄にはしない。さらなる飛躍のきっかけを探す。

 監督推薦での選出理由を全セの真中監督は「ふさわしい選手。数字を見ても恥ずかしくない」と明かす。球宴でも記録、記憶に残る活躍を-。「毎年毎年出られるような成績を残したい。1回出られて満足じゃいけないので」。お祭り舞台も勉強の場所。シーズン後半戦に弾みをつける2日間にする。

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