鈴木誠也 球宴でも“神ってる”初打席で飛球もお見合いでラッキー初安打

 「オールスター・第1戦、全パ4-5全セ」(15日、ヤフオクドーム)

 完全に打ち取られた飛球は、三塁後方で大きく弾んだ。ヤフオクドームに吹いた“神風”。一塁ベース上の全セ・鈴木誠也外野手(広島)にも笑みがこぼれる。初出場、初打席初安打。球宴でも「神ってる」一打がチームに流れを呼び、得点を生んだ。

 「やってしまった…と思ったけど、ラッキーでした」。1点リードの九回、1死一塁で打席が巡った。「神ってる誠也のサポートをしたい」と、菊池が遊撃内野安打で出塁。続く鈴木は3球目、真ん中高めの151キロ直球をフルスイングした。

 天井近くまで飛んだ打球を左翼・栗山と遊撃・今宮、三塁・レアードが追う。レアードが一度捕球体勢に入ったが、打球は三人の真ん中にポトリと落ちた。フルスイングで戸柱の2点適時打を引き出し、勝利に貢献した。

 首位を走るチームの原動力となる21歳。「神ってる」-は既に、他球団選手にも浸透していた。多くの先輩選手らに話し掛けられ、試合前の円陣でも声出し役。話題の先行に「僕は全然神ってないので。使わないでください」と照れたが、知名度は全国区になった。

 主役の一打にベンチも大盛り上がり。次々に「やっぱ神ってるな」と声が飛んだ。同級生の藤浪ら他球団選手とも談笑。収穫の多い1日となった。「最初は緊張したけど充実して楽しめました」と鈴木。横浜で行われる16日の第2戦は「8番・右翼」で先発出場する。

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