大瀬良が帰ってくる!1軍合流で20日・中日戦で今季初先発有力
右肘内側側副靱帯(じんたい)の部分損傷で2軍調整を行っていた広島・大瀬良大地投手(25)が15日、マツダスタジアムで行われた1軍の全体練習に参加。来るべき復帰登板に向けて、キャッチボールやランニングなど入念に体を動かした。今季初先発は、20日・中日戦(マツダ)が有力。大瀬良が後半戦のキーマンになる。
頼もしい右腕が帰ってくる。右肘内側側副靱帯(じんたい)の部分損傷で2軍調整を行っていた大瀬良が、マツダスタジアムで行われた1軍全体練習に合流。「しっかり準備してきたので、自分の持っている力を全て出したいと思います。前半戦は力になれなかった。後半戦はチームの力になれるよう頑張ります」。来たるべき復帰登板に向けて、固い決意をにじませた。
久しぶりに黒田ら1軍投手陣と共に汗を流した。ブルペンには入らなかったが、キャッチボールを見守った畝投手コーチは「いいボールを投げていた」と、順調な回復ぶりに目を細めた。
やっとここまでたどり着いた。2月の春季キャンプ中に右肘を痛めて、離脱。懸命なリハビリを経て、5月2日のウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)で実戦復帰した。2軍では5試合に登板して1勝0敗、防御率は3・20。球速も140キロ後半をマークするなど、着々と調子を上げてきた。
「もう少し早く戻りたかったですが、逆に自分の時間を作ることができました」。本人の中にも確かな手応えがある。ただ、不安がないわけではない。「思っていたよりもすんなり練習には入れましたけど、試合になってみたら分からないです」。今季初の1軍マウンドへ、緊張感をみなぎらせる。
緒方監督は後半戦に向けて、「大瀬良が帰ってきて、試合を作ってくれる投球をしてくれたら、安定した戦いにつながる。福井も2軍で頑張っている。彼らを加えたローテがキーになる」と高い期待を寄せている。復帰登板は20日・中日戦(マツダ)が有力。大瀬良は「やりたいことはしっかりやってきている。行くぞと言われたらいつでも大丈夫。気持ちも体も準備万端です」と力を込めた。
25年ぶりの優勝へ向け、首位で前半戦を折り返した。2位・巨人とは10ゲーム差だが、油断などできない。勝負の後半戦。背番号「14」が、チームをさらに勢い付ける。