岡田プロ初連勝で3勝目 自己最長タイ8回3失点「次は完封」
「広島11-3中日」(19日、マツダスタジアム)
スタンドを真っ赤に埋め尽くした鯉党から、祝福の歓声と拍手を受けた。広島・岡田明丈投手(22)が8回5安打3失点でプロ初の連勝。初完投こそ逃したが、初回からエンジン全開で竜打線をねじ伏せた。
唯一のピンチは六回。2安打にボークが重なり、1死一、三塁のピンチ。エルナンデスの左犠飛で1点を返され、なおも2死一塁から平田に甘く入った直球を左翼席上段へ特大2ランを浴びた。だが、大量援護を得た新人右腕は顔色ひとつ変えず、平然と投げ続けた。
自己最長タイの8イニング。威力抜群の直球を軸に、緩い変化球を織り交ぜて翻弄(ほんろう)した。「本塁打を打たれたけど、先発としての仕事はできた。次はしっかり完封できるように頑張ります」と力強い言葉を口にした。
三回には「センター返しに意識を持ってました」と、先頭打者として中前打。一挙5点を奪う先制劇をお膳立てした。
畝投手コーチは「変化球でストライクが取れて、これまでで一番良かった。無四球だしね」と堂々たる投球を称えた。3勝目。「先発ローテーションとして投げさせてもらっている。一生懸命投げ切りたい」。物静かな右腕は控えめに勝利をかみしめた。