誠也弾、通算20号で不敗神話がついにストップ

 「巨人7-2広島」(27日、京セラドーム大阪)

 笑みを見せることなく、ダイヤモンドを一周した。試合後も厳しい表情は崩さない。大敗を喫した首位攻防戦で、若鯉が放った意地の一発。不敗神話こそ止まったが、次戦に希望を生んだ14号ソロ。広島・鈴木誠也が諦めない姿勢で、見せ場を作った。

 七回だ。点差は5点。大勢が決した一戦でも集中力は途切れなかった。4球目、内角高めの137キロ直球を狙った。振り抜いた打球は一直線に左翼スタンドに到達。2階席前部の看板に当たって、グラウンドに跳ね返ってきた。

 「まぐれです。前の(1、2)打席で入りがよくなかったので。カウントもカウントだったし、しっかり振り抜けたのはよかった」

 本塁打の結果より、3打席の凡退に目を向けた。19日の中日戦以来の一発。2014年の1号から続いたチームの連勝、不敗神話は18で止まった。「勝たないと。ゲーム差はすぐに詰められてしまう」。口にしたのは危機感。まだ巨人とは9差あるが、一戦必勝のチームに悔しさが募る。

 「危機感を持ってやりたい。すぐ追い付かれてしまうので。気を入れてやっていきます」と鈴木。21歳は強い口調でナインの総意を代弁した。28日は菅野との対戦。相手エースを打ち崩し、傾きかけた流れを引き戻す。ここが正念場。「神ってる」男のバットで、再びチームに勢いを呼ぶ。

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